不整脈は遺伝する?|武蔵小杉今井仲町内科クリニック|内科・循環器内科・リウマチ科

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不整脈は遺伝する?

不整脈は遺伝する?|武蔵小杉今井仲町内科クリニック|内科・循環器内科・リウマチ科

2026年10月15日

「親が不整脈で倒れたことがある」「血縁者に心臓が弱い人が多い」。そんな背景を持つ方は、「不整脈は自分にも遺伝するのだろうか?」と不安に思うことがあるかもしれません。実際、「不整脈は遺伝しますか?」という相談は少なくありません。

すべての不整脈が遺伝するわけではありません

不整脈には「遺伝の影響を強く受けるタイプ」と、「加齢や生活習慣が主な原因となる(遺伝しにくい)タイプ」の2種類があります。

遺伝の影響を強く受ける不整脈(遺伝性不整脈)

心臓は、微弱な電気が心臓全体に伝わることで、規則正しく動きます(この仕組みを「刺激伝導系」と言います)。この刺激伝導系に関連する遺伝子に、先天的な異常があることで生じるのが「遺伝性不整脈」です。

代表的な疾患は、QT延長症候群やブルガダ症候群です(他にも数種類が存在します)。

遺伝性不整脈の有病率は数百人~数千人に1人の頻度と言われていますが、実際に発症するのはごく一部です。

そのため、家族歴や心電図だけで診断を下すことはなく、実際の症状や経過と組み合わせで慎重に診断を行います。

加齢や生活習慣が主な原因となる(遺伝しにくい)不整脈

日常でよく遭遇する不整脈(期外収縮や心房細動など)の多くは、遺伝子の異常ではなく、加齢や生活習慣病(高血圧、糖尿病など)が引き金となって起こります。

つまり、「不整脈そのものが遺伝する」のではなく、「高血圧になりやすい体質」や「肥満や塩分過多や運動不足といった家庭内の生活習慣」を引き継ぐことで、結果的に親子や兄弟で不整脈を発症するケースが大半を占めます。

不整脈に関係する遺伝子を調べることは出来る?

特殊な血液検査を行うことで遺伝子を調べることは可能ですが、あくまで研究レベルであり、一般的に流通している検査ではありません。何らかの遺伝子異常が見つかったとしても、必ず発病するわけではありません。

また遺伝子研究は日進月歩です。現時点での常識が、将来的には覆るかもしれません。

不整脈専門医にご相談ください

一般の方がイメージする「遺伝する不整脈」と、専門医が扱う「遺伝する不整脈」とでは、医学的な意味合いに大きな差があります。遺伝性不整脈は、それを専門に扱わない限り、ほとんど目にする機会はありません(ちなみに当院院長は遺伝性不整脈を専門的に扱っていたため、かなりの症例数を診てきました)。

2026年に日本循環器学会より「遺伝性不整脈の診療に関するガイドライン」が公表されましたが、極めて専門的な内容であり、一般の方に向けたものではありません。

遺伝にかかわらず、不整脈全般を取り扱うのが不整脈専門医です。遠慮なく、ご相談ください。

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