2026年9月10日
インフルエンザの「感染」と「発病」
インフルエンザウイルスは、口や鼻、眼の粘膜から体内に侵入して増殖します。これを「感染」と言います。その後、数日の潜伏期間を経て、発熱や関節痛などの症状が出現します。これが「発病」です。また、発病後に肺炎や脳症などの重い合併症を引き起こすことがあり、これを「重症化」と言います。
ワクチンはインフルエンザの何に効くのですか?
現行のワクチンは、ウイルスが体内に入る「感染」そのものを完全に抑える働きはありません。しかし、ワクチンには「発病」や「重症化」を抑える高い効果があります。
インフルエンザA型にもB型にも有効ですか?
はい、効果が期待できます。現在国内で使われているインフルエンザワクチンは、A型(2種類)とB型(2種類)の合計4つの株に対応した「4価ワクチン」となっているため、両方の型に有効です。
ワクチンを打つことでインフルエンザを発病しますか?
一般的な「不活化ワクチン(注射)」の場合は、体内でウイルスが増えることはないため、インフルエンザを発病することはありません。一方、近年発売された「経鼻弱毒生ワクチン(商品名:フルミスト)」は生ワクチンのため、ごく稀に発病に似た症状が出ることがあります。
ワクチンは何回接種すれば良いですか?
13歳以上の成人であれば、1回接種で十分に抗体価(ウイルスの感染力を失わせる抗体の量)が上昇するという報告があります。そのため、健康な成人は原則1回の接種で十分です。
免疫がつきにくい13歳未満のお子様は、確実に免疫をつけるために通常2回の接種が推奨されています。
いつワクチンを接種すべきですか?
ワクチンを接種してから効果が出るまでに約2週間かかりますが、その後は約5ヶ月間にわたって効果が持続すると言われています。日本における例年の流行ピークを考えると、12月上旬までに接種を終えることが望ましいと考えられます。